DJ nagaiが今週日曜日にに出演するPARTYです!
鹿鳴館
7月22日
at.Cafe Domina
open:17:00
door:1000yen
DJ
伊藤"ROB"アツノリ
nagai(RESPECT OR DIE!!)
レコゲバ(グルーヴ・サウンズ!)
omarn(izumi)
noriri
先日東京に遊びに行った時、国会議事堂から六本木までの道のりを歩きながらこの町の、ひいては日本という国がこれまで歩んできた道のり、文化や人、芸術、伝統。いろんなことに思いを馳せて、ちょっとうるっときたw
「日本」というキーワードに強く惹かれている。それは「和風」ってことではなくて、日本にあるすべてのドメスティックなものへの関心である。
でも、たまたま自分が日本で生まれ育ったからその対象が日本だっただけで、他の国に生まれ育ったのならその国のドメスティックなものへの関心が高まったのだと思う。
それは、自分だけでなく世界的な流れだと感じている。ネットがこれだけ普及した現在、世界で共有できる、あるいはすべき同時代感覚というのは無くて、それぞれがそれぞれのことをやっている、そういう時代に突入したんだと思う。
ローカル。身内ノリとは違う。それぞれの好き勝手が集合体となってひとつのローカルなメディアとなる。そしてローカルとローカルのつながりが豊潤な文化を育てていく。そのひとつの「ローカル」な音楽の集合体として名古屋をリプレゼントしていく、そんな場所を提唱できればいいなと思って「鹿鳴館」というパーティーをはじめることにしました。
最先端の音楽と文化が創り出すひりひりした感覚。それは技術的・時代的に新しいということではなく、感覚的な新しさ。あるいはそれは60年代かもしれない。90年代かもしれない。耳にした瞬間「今」を感じることが「最先端」なのだと思う。
だからファッションやデザイン、アートに関わる人たちにも是非来て体感してほしい。君の感性が鋭ければ鋭いほど、ここで繰り広げられる音の刺激に耳を奪われるはずだから。大量に生産され消費されていく文化に疲弊しきってしまった感性が、きっと驚くほど鋭く磨かれるはずだから。
また、バンドのライヴに足を運ぶことが多い音楽ファンにも来てほしいと思う。DJカルチャーはダイナミックでドラマティックなものであることをここに来たら実感すると思う。「好きな曲がかかる」ことの楽しさは言うまでもないが、「そこではじめて聴いた曲を好きになる」ことはその場所の思い出ごと記憶にパッキングされる。
純粋にそのスピーカーが放り投げる音の粒と塊に身をゆだねることがこんなに気持ちのいいことなんだって体感してほしい。
だからこそ、やることは非常にシンプル。DJ5人が順番に好きな曲をかけていくだけ。クラブってこんなに楽しいんだってことに気付いてもらえる場所として、そして、あらゆる音楽が好きな人たちが集まってひとつの音に耳を傾けながら交友を深めていく場所としてこの街に存在していくことが理想。そんなパーティーの第一回目の生き証人になってください。内容は保証します。
続いて出演者について。
noririは、RPMというパーティーでレギュラーでDJしていて、何カ月か前にそのパーティーに遊びに行ったときに、選曲が面白くて思わず声をかけたことで知り合った。その時最初に質問したことが「bounce(タワーレコード発行のフリーペーパー)好きでしょ?」(←正解だった)。
ロック寄りのオールジャンルの選曲だったけど、その選曲の幅の広がり方にbounce感(笑)を感じたというか、要するに音楽の縦軸と横軸の広げ方が俯瞰的というか、非常にバランス感があり、「良い音楽の聞き方してるなあ」と感じたのでした。
実はこの鹿鳴館というパーティーをやろうと思ったきっかけこそ、彼女みたいな音楽の聞き方をする人が増えるといいな、彼女と一緒にやってみたいな、と思ったことでした。他のメンバーに比べてDJ歴も短く、まだまだ不安定なところもあるけど、普段と違う環境の中でどういう試みを聞かせてくれるのか、実に楽しみにしています。
10年に渡って「REPECT OR DIE!」というテクノやハウスを中心としたパーティーを主催しているnagaiさん。次から次へと畳みかけるようにMIXしていくそのスタイルは一聴して彼とわかるもの。テクノって苦手な人は「難しそう」「単調」といった印象を持っているのかもしれないけど、nagaiさんのDJは極めてポップでバラエティに富んでいる。それでいて通好みでテクニカル。
更にAKB48から東京パフォーマンスドールまでをフォローするアイドルファンであり、昭和歌謡への造詣も深く、「RESPECT OR DIE!」においてはテクノもアイドルも歌謡曲も飛び出す、ベテランといって良いほどのキャリアを持っているのにもかかわらずやんちゃな現代っ子感覚に溢れたプレイを聞かせてくれ、僕自身何度もぶっ飛ばされていますw
今回鹿鳴館において、どこまで未見のお客さんに衝撃を与えるプレイを聞かせてくれるのか、非常に期待しています。
レコゲバさんとはかれこれ3年の付き合いになるけど、僕のDJとしてのキャリアにおいて、音楽的にも人間的にも大きく影響を与えた人です。
初めてフロアでDJを聴いた時、確か宝塚のレコードやステレオ調整用のレコードがバッグの中に入ってて、そのレコードたちとその指で紡ぎ出したそれまで聴いたことのないグルーヴ感と夢に溢れた選曲に熱狂して踊り狂いました。
それもそのはず、かつては「アングラポップ」という伝説のパーティー(大須の古着屋ジ・アザーの試着室に入るとそのフライヤーがいっぱい貼ってある)においてレギュラーとしてDJを務め、彼の作ったミックステープ「レコゲバ90分」は今のようにネットで音源を聴くのが当たり前になる以前の時代において、海外にまで流出したほど。
圧倒的なレコードコレクションと繊細かつ大胆なセンスと確かな腕。名古屋一の昭和レアグルーヴDJの久々のクラブでのプレイをしっかりチェックしておきましょう。
この前アウトレコードでomarnくんがDJ中に自虐的な口調で言った「僕のDJつまらないでしょ!?」。その言葉が非常に印象的だったし、彼の自信を表わしている言葉だと思います。
初めて彼のDJを見たのがたぶん一年近く前の彼と内田くんが主催する「izumi」というパーティーの時。その時彼はシャカタクのレコードを回していて、はじめてシャカタクをフロアで聴いてテンションが非常に高まったものでしたw
彼のDJを聴いて思うことは「つまらないけどすごく良い」ってこと。これってすごいことで、何かびっくりするようなしかけがあるでもなく、ただただ良い曲を気持ちいいタイミングでつないでいって飽きさせない。聴いてるお客さんはひたすら幸福感の中で溺れている。
名古屋でいち早く「最先端のその向こう側」にたどり着いたのが彼らizumiの2人だと思ってます。その片割れomarnくんの作り出すメロウでアーバンなグルーヴを一度体験してみてください。
7月22日、日曜日。午後5時から。頼もしい勇者たちとともに、名古屋は栄cafe dominaにてお待ちしております!
write by.伊藤"ROB"アツノリ